全国の
獣医学部・学科紹介

全国の獣医学部・学科紹介

大阪公立大学
公立 大阪府

大阪公立大学

獣医学部 獣医学科

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学びのポイント

  • 1

    関西圏で唯一の獣医学部

    近畿圏内の動物診療機関や自治体と連携し、臨床現場が体験できる参加型教育を提供。

  • 2

    国際基準に準拠した教育システム

    ヨーロッパ基準の獣医学教育と認められるEAEVE認証取得を目指し、実習が多いカリキュラムに変革。

  • 3

    馬の手術を行う施設を持つ

    馬の全身麻酔手術ができる関西唯一の施設があり、学生も見学・診療できる。

関西唯一の獣医学教育機関で馬の臨床教育にも力を注ぐ

大阪公立大学は、2022年に大阪府立大学と大阪市立大学が統合し誕生しました。りんくうタウンにある獣医学部獣医学科の特長は、関西で唯一の獣医学教育機関であること。都市部に症例の多い伴侶動物臨床のほか、統合以降は産業動物臨床教育の充実にも力を入れています。また感染症の防疫や食の安全担保に取り組むなど、都市型の獣医学教育を展開しています。

近年、臨床・公衆衛生教育が充実した、ヨーロッパの獣医学教育基準(EAEVE)を見据え、豊富な実習量を誇る新カリキュラムを導入しました。現在は教育基盤の構築を進めており、世界レベルの学びへのさらなる進化を目指しています。近畿圏内の動物病院や大動物診療機関、他大学付属牧場、食肉衛生検査場などでたくさんの参加型実習を学生に提供しています。また、家畜保健衛生所や保健所、空港の検疫所などでの職場体験を通して、獣医師としての実践能力を鍛えると共に、獣医師が持つ幅広い進路を実感し、将来の選択にも役立てています。

学内には、動物診療と先進的獣医療研究を行う「獣医臨床センター」と、実験動物の先端的教育研究を担う「動物科学教育研究センター」を併設。総合的な環境で広く深く獣医学を学ぶことができます。また学内には関西圏で唯一、馬の手術ができる設備が整っており、全身麻酔による手術も行っています。全国でも限られた馬の臨床教育が学べる大学の一つであり、診療や手術を通して、他の動物医療の基礎にもなり得る臨床技術が学べ、また論理的に体系立てて考えるトレーニングにもなっています。

獣医学部獣医学科の定員40名のうち、毎年2、3名が産業動物獣医師として活躍しています。個体診療のみならず、農場全体の利益を考えることで畜産業の発展につながったり、公衆衛生を守り社会全体の健康に寄与したりするような産業動物獣医師の輩出を目指しています。

先生の声
石川 真悟 准教授
獣医学部獣医学科

動物の個体診療だけでなく、
群管理の視点が面白い!

大学の特徴として公衆衛生や感染症など、特に研究に力を入れていることが挙げられますが、近年はそれに加えて、ヨーロッパ基準の獣医学教育と認められるEAEVE認証を目指し、卒業してすぐ現場で働けるような実習を増やす教育改革を行っています。

馬の臨床教育に力を入れており、JRA栗東トレーニング・センターや近隣の乗馬クラブ(乗馬クラブクレインなど)で実習を行います。関西で唯一馬の全身麻酔手術ができる施設を大学内に持ち、動物の中で最も丁寧さが求められる馬の手術に立ち合うことができます。4年次になると学生が馬の診療も行います。馬の臨床は解剖学・生理学・病理学を論理的に体系立てて考えることが必要で、その経験はどの動物の臨床現場でも役立つと考えています。

私は主に産業動物の感染症予防や自然免疫力など、農場が抱えている問題を解決する研究を行っていますが、産業動物医師の魅力は、個体の診療だけでなく、農場全体の病気をなくして売り上げを上げ、その動物に関わるすべての人が幸せになるようなハードヘルスの視点にあると考えています。さらに馬は美しいし、牛、特に子牛はかわいいです(笑)。

これからは畜産業界の「ワークライフバランス」を保つために、デジタル技術の活用で効率的に仕事をしたり、大学が診療の標準をつくったりすることで個人の負担や責任を減らしたりといった研究も必要と考えています。1学年のうち2~3人が産業獣医師として活躍し、最近は女性も増えています。ぜひ畜産産業と公衆衛生を守ることで社会に貢献できる産業動物獣医師になってほしいです。

学生の声
市川 誠彦 さん
獣医学部獣医学科
6年

動物の気持ちとオーナーの意向、
どちらも尊重できる獣医師になりたい!

牛に多い呼吸器病についての研究を行っています。県外の農場へ出向き、牛の細胞を採集すると共に、管理状況の動画を撮影して育成状況を把握。研究成果をダイレクトに治癒につなげ、農場の生産性の向上を目指しています。

幼少期から家でポニーや猫を飼っており、動物好きだったので、獣医師を目指すようになりました。最初、産業動物獣医師は“メジャーでない”イメージしかありませんでしたが、実習で診療所の往診に同行して農家さんと直接話したり、JRA(日本中央競馬会)の実習で賢くて美しい競走馬に魅了されたりと、数々の現場を体験することで、「面白い!」と思うようになりました。産業動物獣医師とは、例えば、みなさんがおいしくいただいている黒毛和牛や国産豚の生産を支えて日本の畜産文化を守るなど、社会に貢献でき、やりがいもある職業だと思っています。

大阪公立大学は、全国でも珍しく馬の全身麻酔手術ができる施設があり、場合によりますが、希望すれば1年生でも手術に立ち合うことができます。手術は、1頭のために麻酔医を含め7、8人の先生が集まり、クレーンも使ってまるで大工仕事のようなビッグなスケール感。時に深夜まで及ぶこともある手術に、この1年で6回も立ち合えたのはとても貴重な経験です。

卒業後は競馬業界に就職する予定です。速いだけじゃない、ケガをしない競走馬を育てたいです。治療はもちろん、ケガをしにくい体をつくるトレーニング法の開発、ケガをしてもすぐ治せる臨床技術などの発展に貢献したいと考えています。馬の気持ちがわかると共に、馬主の意向も尊重しながら専門的な知識でアドバイスするなど、どちらも補助したい。それが難しさであり、面白さでもあると感じています。

獣医師というと犬や猫を治療するイメージがありますが、大学では早い段階から実習で牛や馬、鶏に触れることができ、また熊や鹿などの野生動物や魚類についての座学もあり、動物について幅広く学べます。ひと口に獣医師と言ってもさまざまな道があるので、ぜひ大学時代にたくさん体験し、自分が何に情熱を傾けられるか、探してみてください。

INFORMATION

大阪公立大学 獣医学部 獣医学科

住所│大阪府泉佐野市りんくう往来北1-58(りんくうキャンパス)
TEL│072-463-5091(りんくうキャンパス事務所 学生・教務担当)
アクセス│JR関西空港線・南海空港線「りんくうタウン駅」から徒歩約6分
入学定員│40名(獣医学部 獣医学科)
獣医師国家試験合格率│86.0%(第76回/2024年度) ※統合前の大阪府立大学としての合格状況
主な就職先│農林水産省、大阪府、京都府、農業共済組合(NOSAI)、JRA日本中央競馬会、JA全農、神戸どうぶつ王国、小野薬品工業、小林製薬、動物病院ほか

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