全国の
獣医学部・学科紹介
全国の獣医学部・学科紹介

日本大学
生物資源科学部 獣医学科MOVIE
学びのポイント
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1
首都圏キャンパスで産業動物臨床を学べる
獣医学科がある湘南キャンパスの併設農場で、乳牛、肉牛、豚などを飼育している。
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2
臨床例が豊富な動物病院を併設
付属病院での実習を通して、専門的な診断技術と実践的な治療法を習得できる。
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3
獣医師が知るべき最先端の研究を推進
iPS 細胞を使った動物の再生医療や人獣共通感染症など、最先端の研究に挑戦できる。
首都圏のキャンパスで乳牛や豚を飼育
産業動物の検査や診療を間近で学べる
日本大学生物資源科学部獣医学科は、首都圏に立地しながら、キャンパスで産業動物臨床を学べる貴重な獣医学教育拠点です。湘南キャンパスには、乳牛、肉牛、豚などを飼育する農場が併設されており、実際に動物に触れながら最新の獣医療を学ぶことができます。

この付属農場には現在、50頭弱の乳牛が飼育されており、搾乳した牛乳をメーカーに出荷しています。また、繁殖も行っており、学生たちは農場での実習を通して、牛の検診や治療を経験できる環境が整っています。さらに、最先端の診断・治療機器が揃った付属病院のほか、大動物実習施設もあります。


海外研修プログラムが充実しているのも日本大学生物資源科学部獣医学科の特長です。アメリカで行う夏期獣医臨床研修では、ワシントン州立大学獣医学部動物病院で、馬医学、エキゾチックアニマル学、神経病や腫瘍の診断学と治療学について、英語で学ぶことができます。また、台湾国立中興大学との交換留学プログラムもあります。
1学年約120名のうち、産業動物臨床分野を志望する卒業生は約1割。毎年10〜12名が産業動物獣医師を目指します。多くの学生は、関東圏内の農業共済組合(NOSAI)などで活躍しています。そのため、卒業生のネットワークでNOSAIの実習に参加できる機会も多いそうです。

獣医産業動物臨床学研究室

抗生物質をなるべく使わずに
乳牛の乳房炎を予防する方法を探る
「獣医産業動物臨床学研究室」で、主に乳牛の乳房炎に関する研究を行っています。乳房は病気になりやすい部位で、特に乾乳期(搾乳を休止する約2か月間)に細菌感染を起こしやすいことが酪農現場の課題となっています。乳房炎になると抗生物質治療が必要となり、3〜5日分の牛乳を廃棄しなければいけなくなります。当然、生産者の経済的損失も大きくなります。
そこで私は、抗生物質をなるべく使わずに乳房炎を予防する方法を研究しています。具体的には、乾乳期の乳牛の乳頭にできる「ケラチンプラグ」が細菌感染を防御する仕組みを調べています。ケラチンプラグは、乳頭管内に自然にできるワックス状の物質で、この形成メカニズムを解明できれば、乳房炎を予防する新たな手法の開発につながると考えています。

授業では、5年生が付属農場で行う「参加型臨床実習(ポリクリ)」などを担当しています。産業動物獣医師の役割も時代に合わせて変化しています。以前は個体診療が中心でしたが、現在は予防医療や群の管理がより重要になっています。そのため、生産者に新たな管理手法のアドバイスをして、行動変容を促すコミュニケーション能力もますます重要になっています。
日本大学の獣医学科には、「コミュニケーション学」のような授業はないものの、「参加型臨床実習」などを通して、畜産現場でのコミュニケーション手法を具体的に指導しています。また、5年生のvet OSCE(オスキー/客観的臨床能力試験)では医療面接もあるので、その対策にも力を入れています。日本大学で獣医学を学ぶ学生は、もともと明るく積極的なタイプが多いので、就職先でもコミュニケーション力が評価されているようです。


「獣医産業動物臨床学研究室」では、もともと小動物臨床の獣医師を志して入学し、実習などを通して、牛などの産業動物に興味を持つようになった学生が大半を占めます。日本大学生物資源科学部獣医学科では、産業動物臨床だけでなく、iPS 細胞を使った動物の再生医療や人獣共通感染症など、最先端の研究に挑戦できる環境も整っています。広大なキャンパス、付属農場、充実した研究設備などをフル活用して、自分に合った獣医師の未来像を見つけてください。
獣医産業動物臨床学研究室

4年
私立淑徳与野高等学校出身(埼玉県)
宮崎県のNOSAIでの実習を経験して、
産業動物獣医師になる未来像が見えた!
家で飼っていたシベリアンハスキーが11歳で死んだときに、自分が何もできなかった悔しさから、動物を助ける仕事をしたいと思い、獣医師を志しました。入学当初は、動物病院で犬や猫の診療をするのが獣医師の仕事だと思っていましたが、大学で産業動物獣医師という職域を知り、興味を持つようになりました。獣医学科のある湘南キャンパスの付属農場で、牛のかわいさを知り、次第に畜産業を支える仕事の社会的意義を感じるようになったのです。

入学後、印象に残っている授業は、「解剖学実習」です。ホルマリン固定された犬、牛、馬などの献体を用いて解剖を行い、体内の筋肉や臓器などの組織を一つひとつ確認していきます。ここで獣医学とは、「命をいただいて勉強させてもらう学問」だということを改めて意識しました。
現在は学部4年生になり、付属農場での「臨床繁殖学実習」が始まりました。毎回、実習牛を使った直腸検査や人工授精の技術を実際に体験しながら学んでいます。先日は、直腸に手を入れて子宮頸管をつかみ、子宮内に精液注入器を挿入する「直腸腟法」という人工授精の手法を体験しました。
これに先立つ4年次の夏休みには、宮崎県の農業共済組合(NOSAI)で1週間の実習を経験しました。広大な自然のなかで、のびのびと飼養されている牛たちと向き合う仕事のスタイルを見て、「自分に合っている。この仕事をしたい!」と実感しました。また、NOSAIの実習で農場を訪れ、生産者にとって「商品」となる家畜を扱う責任感を強く感じました。産業動物獣医師は、病気の診療や予防をするだけでなく、品質向上のためのアドバイスなども行います。エサの品質や飼育環境など、幅広い知識が必要なことを現場で知り、ますます興味を持つようになりました。


将来は、産業動物獣医師として、畜産が盛んな地域のNOSAIで働きたいと思っています。できれば、牛が好きなので、牛の診療や繁殖を専門とする獣医師になりたいです。生産者の方から「この先生が来てくれたら安心」と言われるような信頼される獣医師になりたいです!
INFORMATION
日本大学 生物資源科学部 獣医学科
住所│神奈川県藤沢市亀井野1866
TEL│0466-84-3800(生物資源科学部代表)
アクセス│小田急江ノ島線「六会日大前」駅より徒歩約3分
入学定員│120名(生物資源科学部獣医学科)
獣医師国家試験合格率│76.2%(第76回/2024年度)
主な就職先│国家公務員(農林水産省、厚生労働省)、地方公務員、農業共済組合(NOSAI)、日本中央競馬会(JRA)、小動物の個人診療施設、医薬品メーカーなどの一般企業、研究機関、大学院進学ほか