全国の
獣医学部・学科紹介

全国の獣医学部・学科紹介

北里大学 獣医学部 獣医学科
私立 青森県

北里大学

獣医学部 獣医学科

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学びのポイント

  • 1

    十和田キャンパスで牛、馬、羊、ヤギを飼育

    キャンパス内の十和田農場で飼育する牛、馬、羊などに日常的に触れながら産業動物獣医療を経験できる。

  • 2

    青森県の畜産農家で多彩な実習が可能

    青森県や近隣の畜産農家と連携して、産業動物獣医療に関するさまざまな実習に参加できる。

  • 3

    国際通用性を保証する獣医学教育を推進

    十和田キャンパス内に附属動物病院大動物診療センターがあり、学生たちも牛、馬などの大動物の臨床現場を見学し、獣医療に参加できる。

畜産が盛んな青森県十和田市で
大動物の臨床を体験しながら学べる

産業動物および小動物の臨床教育、公衆衛生学教育の充実・強化を目指した独自カリキュラムのもと、基礎、応用、実践(臨床)の各分野を横断的に学べます。獣医学部のある青森県十和田キャンパスは、畜産が盛んで周囲に実習先も豊富です。

附属の動物病院大動物診療センターには、牛、馬、ヤギなど年間230頭以上の大型動物が来院するため症例が豊富です。さらにキャンパス内で、牛、馬、羊、ヤギなどが飼育されており、獣医学部の学生たちは大動物の飼育や臨床を間近で体験しながら基本的な動物の扱い方を学ぶことができます。

獣医学科6年次の「大動物参加型臨床実習」では、協定を結ぶ青森県の家畜保健衛生所や農業共済組合(NOSAI)での実習にも参加できます。2週間ほど時間をかけて、じっくりとそれぞれの職域の仕事を実体験することができます。卒業生のうち産業動物診療に携わる獣医師になるのは毎年6〜12名程度。これは、1学年120名定員のうち5〜10%の割合になります。

最近は、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、牛の模型などを使った実習の割合も取り入れていますがまだまだ生きた動物たちと触れ合いながら学べるのが北里大学獣医学部の強みといえます。十和田の地で、実際に大動物の臨床を学んだ多くの学生が、産業動物獣医師として、全国の畜産現場で活躍しています。

先生の声

大動物臨床学研究室

高橋 史昭 教授
獣医学部獣医学科

牛の放牧地における寄生虫感染の予防策を研究

大動物の内科、外科疾患の病態解明、診断、治療および生産獣医療に関する研究を行い、臨床現場に役立てることを目的としています。なかでも牛の消化管内線虫および外部寄生虫の駆虫とその生産性との関連についての研究、新しい遺伝性疾患の病態解明、難治性肺炎や下痢の病態解明に取り組んでいます。生体の免疫機構は病気の発症に大きく関係していることから臨床免疫学的な評価や新しい免疫療法の開発を行っています。

特に力を入れているのは、牛の放牧地における衛生対策です。放牧はアニマルウェルフェア(動物福祉)上は、牛にやさしい面も多いのですが、マダニなどの外部寄生虫、消化管内寄生虫などの感染リスクが高まります。寄生虫感染は咳や発熱など明確な臨床症状が出にくいため、生産者が気づかぬうちに、増体の異常、乳量の低下や繁殖能力などの低下を認めることがあります。そのため、放牧場では定期的な牛の体調を確認するモニタリングが不可欠です。獣医師が2~3週に1度、糞便検査や血液検査などを行うのが理想的です。

近年、コロナ禍やウクライナ情勢の影響で牛への給与飼料が高騰しています。そこで、農家にやさしい“手間とコストがかからない野外放牧”が見直されています。青森県には、野外放牧場が多いので、畜産現場の現状に即した農家の生産性に寄与する寄生虫病対策の研究をしています。

私はもともと北里大学獣医学部出身で、岩手県のNOSAIで2年、宮城県のNOSAIで24年間勤務し、主に牛の臨床と放牧場の衛生対策などに従事してきました。その後、恩師の声かけで大学教員として母校に戻り、学生の教育と指導にあたっています。

産業動物獣医師のやりがいは、やはり生産者から感謝されることです。最近はNOSAIの獣医師も病気の治療だけではなく、予防獣医療と生産性向上のために、農場におけるコンサルタント的な役割を担うことが求められています。そこで何より重要になるのは、生産農家とのコミュニケーション力です。「動物が好き」「食に興味がある」「いろいろな人と話すのが好き」。そんな人には、是非、産業動物獣医師を目指してほしいと思っています。

学生の声

大動物臨床学研究室

小川 華奈 さん
獣医学部獣医学科
5年
秋田県立本荘高等学校出身

NOSAIの産業動物獣医師になって、
地元・秋田県の畜産業を支えたい!

父親が獣医師だったことが、獣医学を志した理由です。特に牛などの大動物の診療業務に興味があり、東北地方の獣医学部を探していました。そこで、岩手大学と北里大学のオープンキャンパスを訪れたところ、北里大学で学びたいと強く思い、進学を決めました。現在所属している「大動物臨床学研究室」の研究内容に興味があったことも入学の決め手となりました。

進学にあたり、秋田県のNOSAIが給付型の奨学金を出していることを知りました。これは、秋田県の家畜保健衛生所に勤務している父親の情報提供によるもので、北里大学の推薦入試(学校推薦型選抜)に合格した後、1年次の5月頃に奨学金の面接を受けて借りることになりました。これは、将来、産業動物獣医師として秋田県で働きたい学生を対象にするもので、私の志望と合致するものでした。

入学後の授業で印象に残っているのは、学部4年次の「獣医臨床繁殖学実習」です。北里大学は、キャンパス内に牛舎があるので、牛の直腸検査など実践的な実習ができます。すべての獣医学系大学がこのような実習ができるわけではないと聞いており、十和田キャンパスの実習環境には満足しています。現在は、「大動物病院実習」で、エコー(超音波)を使った検査などにも挑戦しています。

5年生になり、卒業論文作成のための研究も始まっています。所属する「大動物臨床学研究室」の担当である菅野智裕先生は、人工授精や精子の研究が専門で、牛や馬だけでなく、羊・ヤギに加え動物園で飼養されている動物に関しても研究活動を行っています。私は、現在、牛の分娩に関する研究で卒業論文を作成する予定です。

卒業後は、秋田県のNOSAIで働くことがすでに決まっています。秋田県はNOSAIの獣医師が少なく、農家への往診も広い地域をカバーする必要があります。私は、獣医師の資格を取ったのち産業動物獣医師として、秋田県の畜産業をしっかりと支えていきたいと思っています。

北里大学十和田キャンパスは、牛などの産業動物が身近にいるので、検温、採血、注射、エコー検査、内視鏡検査など、さまざまな実践的スキルを身につけることができます。産業動物獣医師を目指したい人には、絶好の環境だと思います!

INFORMATION

北里大学 獣医学部 獣医学科

住所│青森県十和田市東二十三番町35-1(十和田キャンパス)
TEL│0176-23-4371(獣医学部事務室)
アクセス│青い森鉄道「三沢」駅から十和田観光電鉄バスで「北里大学通」下車、徒歩5分
入学定員│120名(獣医学部 獣医学科)
獣医師国家試験合格率│78.8%(第76回/2024年度)
主な就職先│農林水産省、北海道庁、青森県庁、岩手県庁、秋田県庁、福島県庁、栃木県庁、埼玉県庁、群馬県庁、千葉県庁、神奈川県庁、岐阜県庁、北海道農業共済組合、宮城県農業共済組合、長野県農業共済組合、兵庫県農業共済組合、動物病院ほか

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