全国の
獣医学部・学科紹介

全国の獣医学部・学科紹介

鹿児島大学 共同獣医学部
国立 鹿児島県

鹿児島大学

共同獣医学部 共同獣医学科

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学びのポイント

  • 1

    畜産獣医学に特化したSKLVセンターを設置

    最新設備が整う南九州畜産獣医学教育研究センター(SKLVセンター)で、牛や馬の飼育や管理を実践的に学べる。

  • 2

    EAEVE認証取得で国際的獣医師を育成

    欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得した国際レベルのカリキュラムを提供。

  • 3

    NOSAI、家保での実習にも力を入れる

    南九州の畜産拠点である鹿児島県と協力し、県内の農業共済組合(NOSAI)、家畜保健衛生所での豊富な実習を用意。

南九州畜産獣医学教育研究センターで本格的な産業動物の実習を経験できる

鹿児島大学は、山口大学との共同獣医学部を設置し、両大学の特色を活かした教育を展開しています。2019年には、欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の完全認証を取得。これは、すべての動物種とすべての獣医業務に関する教育が、すべての学生に対して実施できる獣医学教育機関として国際的に認められていることを意味します。

鹿児島大学は、日本有数の畜産地帯である鹿児島県に位置しているだけでなく、希少野生動物が暮らす南西諸島にもアクセスしやすい恵まれた立地条件にあります。そのため学生たちは、牛・馬・豚・鶏といった産業動物、犬・猫のような伴侶動物、さらに動物園動物、水族館動物、希少な野生動物など、獣医師になるために接しておかなければならない多種多様な動物たちに直接触れる機会が豊富にあります。

また、2024年度から共同獣医学部の新たな学科として畜産学科が設置され、附属施設として南九州畜産獣医学教育研究センター(SKLVセンター)、広大な入来牧場なども利用可能です。そのため産業動物の管理、診療について、国内有数の教育環境が整っています。

1学年30名のうち産業動物獣医師になる卒業生の割合は、例年15〜20%。毎年4〜6名が産業動物臨床の仕事に就く計算になります。同様に、毎年4〜6名が地方および国の公務員獣医師になるので、全体で30〜40%が畜産業に携わる獣医師として活躍しています。

鹿児島大学共同獣医学部では、「地域枠」の推薦入試も実施しています。獣医師になる強い意欲と情熱があり、入学後に 「鹿児島県獣医師確保対策修学資金」 の貸与を受け、大学卒業後は鹿児島県の獣医師職員あるいは鹿児島県内の農業共済組合(NOSAI)に獣医師として勤務を希望する人が対象となります。このように、鹿児島県や地元の農業共済組合とも連携しながら、国際的に活躍できる獣医師を育成しています。

先生の声

共同獣医学部附属
南九州畜産獣医学教育研究センター

安藤 貴朗 特任教授
共同獣医学部附属
南九州畜産獣医学教育研究センター

獣医学と畜産学の深い知識を併せもつ
産業動物獣医師を育成したい!

南九州畜産獣医学教育研究センター(SKLVセンター)に所属し、主に牛の臨床についての実習を担当しています。専門は繁殖学で、近年は特に牛の妊娠率を上げるために分娩後の子宮内環境についての基礎的研究や新生子牛の疾病対策に関する研究を行っています。また、附属動物病院においては、牛診療科として牛の診療業務も担当しています。ここでは繁殖だけでなく、外科、内科の診療も行っています。

小動物の獣医師を志す学生は数多くいますが、産業動物獣医師の不足は引き続き懸念されています。最近は、産業動物獣医師の偏在により、牛の診療を行えない地域もあります。鹿児島県も離島などを抱えているため、非常に大きな問題です。農林水産省や日本獣医師会の主導で、産業動物獣医療でも遠隔診療の取り組みが進められていますが、まだまだ整備が始まったばかりです。

また、近年は農場の大規模化により、個体診療だけでなく、畜産学の知識を活かした農場全体の群管理も獣医師の役割になっています。

獣医師はさまざまな動物に対する深い知識が必要となり、大学生活では非常に多くのことを学ぶ必要があります。EAEVEの完全認証を取得している鹿児島大学では、さまざまな動物種に対する国際水準の獣医学教育を体系的に学ぶことができます。現場の課題を深く理解し、地域に根ざした社会のニーズに対応できる獣医師を育成していきたいと考えています。

学生の声

産業動物内科学研究室

谷口 朝咲 さん
共同獣医学部 共同獣医学科
6年
鹿児島県立鶴丸高等学校出身

大学の実習で馬の魅力に目覚め
卒業後は競走馬の獣医師に!

小学校低学年のときに、家族で動物園に行き、ペリカンに餌をあげる飼育員さんを見て、「動物と信頼関係を築ける仕事をしたい!」と思ったことが、獣医学を目指したきっかけです。私は鹿児島県内の高校出身で、自己推薦入試制度を利用して共同獣医学部に入学しました。

鹿児島大学では5年次に1年間かけて「参加型臨床実習(ポリクリ)」を行い、大動物から小動物まで幅広く臨床を経験できます。さらに、6年次になると「アドバンス」という選択制の実習があります。私はここで馬の臨床実習を選択し、繁殖の妊娠鑑定や直腸検査、手術の助手など、より専門的な技術を習得する機会を得ることができました。

現在は、「産業動物内科学研究室」に所属し、馬の子宮内膜炎の治療方法の研究を行っています。具体的には、細菌感染によって起こる炎症に対する抗生物質の効果的な使用法を研究しています。鹿児島大学は、馬を専門とする先生が多く、「馬の獣医療を学ぶなら鹿児島大学」と言われています。

私は、高校時代から産業動物獣医師の存在は知っていましたが、大学入学後に実際に牛や馬に触れる機会を得て、大きく認識が変わりました。産業動物獣医師は、単に動物を治療するだけでなく、生産者の経営面でのアドバイスや日本の畜産業を支える重要な役割があることを知りました。産業動物臨床の獣医師も公務員獣医師も日本の「食」を支える重要な職業だと思います。

卒業後は、競走馬の獣医師になることが決まっています。馬の診療、手術、防疫関係の業務などを専門的に行う予定です。馬に魅力を感じ始めたのは、在学中に経験したJRA日高育成牧場での実習がきっかけです。その後、JRA栗東トレーニングセンターや競走馬総合研究所など、さまざまな馬関連施設での実習を経験しました。実習を通じて、馬のかわいらしさ、馬に関わる人々の情熱に魅力を感じ、「この仕事をしたい!」と心に決めました。将来は、「この先生に診てほしい」「この先生に相談したい」と思われるような、人間的にも魅力のある獣医師になりたいと思っています。

獣医学部の入試は大変ですが、私も幼い頃からの夢をひたむきに追いかけて、一浪の末、やっと合格することができました。プレッシャーもありましたが、家族や友達の支えによって、乗り越えることができました。受験生の皆さんも周囲のサポートに感謝しながら、諦めずに頑張ってください。獣医学部は入学後も勉強は大変ですが、やりたいことができる楽しさに満ちあふれています。心から応援しています!

INFORMATION

鹿児島大学 共同獣医学部 共同獣医学科

住所│鹿児島県鹿児島市郡元1-21-24(郡元キャンパス)
TEL│099-285-8515(共同獣医学部)
アクセス│JR「鹿児島中央」駅より市営バスで約20分「鹿大正門前」下車、徒歩1分
入学定員│30名(共同獣医学部 共同獣医学科)
獣医師国家試験合格率│89.7%(第76回/2024年度)
主な就職先│農林水産省、都道府県庁、産業動物臨床獣医師、農業共済組合(NOSAI)、伴侶動物臨床獣医師、民間動物病院(東京、茨城、埼玉、千葉、神奈川、愛知、兵庫、大阪、広島、福岡、熊本、鹿児島、沖縄など)、石原産業、千寿製薬、シオノギテクノアドバンスリサーチ、共立製薬、東京動物園協会、小野薬品工業、日本中央競馬会(JRA)、大塚製薬工場、Meiji Seika ファルマ、ジャバンファーム、エルムホースクリニックほか

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