全国の
獣医学部・学科紹介

全国の獣医学部・学科紹介

鳥取大学 農学部共同獣医学科
国立 鳥取県

鳥取大学

農学部 共同獣医学科

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学びのポイント

  • 1

    キャンパス内で黒毛和種を飼育

    鳥取キャンパス内の湖山農場で黒毛和種を飼育。体験ベースで牛の飼育や防疫を学べる。

  • 2

    遠隔講義システムで2大学の授業を受講

    遠隔講義システムを活用して、移動することなく、連携する岐阜大学の授業を受けられる。

  • 3

    鳥由来感染症の研究拠点もある

    学内共同教育研究施設として鳥由来人獣共通感染症の研究に特化した鳥由来感染症グローバルヘルス研究センターを設置。

「鳥取和牛」ブランドに寄与するため
黒毛和牛の生産や管理に力を入れる

鳥取大学農学部では、岐阜大学と連携した共同獣医学科を設置しています。農学部がある鳥取キャンパス内の湖山農場で牛を飼育しているほか、農学部附属動物医療センター、鳥由来感染症グローバルヘルス研究センターなどの施設もあり、実習の機会が豊富にあります。1学年35人の学生に対して約30人の教員がいるという少人数教育と体験型学習で、専門知識と社会性を兼ね備えた獣医師を育成しています。

産業動物分野では、鳥取県が力を入れる黒毛和種「鳥取和牛」の改良に力を入れています。鳥取和牛は、2017年の第11回全国和牛能力共進会(全共)の「肉牛の部(肉質審査)」で、全国1位(肉質日本一)を獲得し、全国的に注目を集めています。また、鳥取県は、「大山どり」というブランド鶏や「鳥取地どりピヨ」という地鶏の産地としても全国的に知られており、地域の畜産業を支える獣医師の育成は、鳥取大学の重要な使命になっています。そのため、1年次に「大学教育導入演習A」で、鳥取県畜産試験場を訪れるなど、地域と連携した授業も展開しています。

1学年35人のうち、産業動物獣医師になる卒業生の割合は約1割。毎年、3〜4人が近隣の鳥取県や島根県をはじめ全国の農業共済組合などに就職しています。北海道、鹿児島県など牛が多い地域に就職する学生も多いようです。また、公務員獣医師として家畜保健衛生所などに就職する学生も多数います。産業動物臨床だけでなく、家畜衛生、公衆衛生など「食」の安全を守る幅広い分野で活躍する産業動物獣医師を育成しています。

先生の声

臨床獣医学講座

西村 亮 准教授
農学部 共同獣医学科

牛の臨床をイメージした
生殖に関わる基礎研究を推進

牛の卵巣に関わる研究しています。特に、妊娠を維持する器官である「黄体」の機能に着目しています。牛の黄体は、排卵後、それまで卵子を包んでいた卵胞という組織からできて、妊娠に重要なプロジェステロンというホルモンを分泌します。この黄体がどのようにできて、どのようになくなるのか、どのように妊娠に寄与するのかについて、細胞培養、遺伝子発現解析などの手法を用いて調べています。また、牛の繁殖に関連して、人工授精や凍結精液の研究なども行っています。研究成果を「鳥取和牛」の生産に役立てるのが目標です。

鳥取県内に限らず、日本の畜産業界は農場の後継者不足という大きな課題があります。また、飼料価格の高騰により畜産農家の経営が圧迫されている現状もあります。牛乳や肉、卵など畜産物の価格が適正に上がり、農農家経営が経済的に問題なく成り立つことが重要です。食料生産の現場を支え、効率的な畜産をサポートすることも獣医師の使命だと私は考えています。

私は獣医師を「生物すべての専門家」だと考えています。大動物、小動物だけでなく、ウイルス、細菌、寄生虫など、広い領域を学ぶ必要があります。産業動物分野だけでも鶏のウイルス感染症研究、牛の寄生虫研究、さらに繁殖や公衆衛生などテーマは無限に広がります。分野が広い分、学修は大変ですが、動物が好きな人なら楽しく学べると思います。ぜひ鳥取大学農学部共同獣医学科の幅広い学びのなかから自分の興味のある分野を見つけて、専門性を深めてほしい。そのなかで、産業動物獣医師を目指す学生がいれば、全力でサポートしていきたいと考えています。

学生の声

臨床獣医学講座

廣瀬 彩邑里 さん
農学部 共同獣医学科
6年
兵庫県立小野高等学校出身

地元・兵庫県の公務員獣医師として「但馬牛」の育種改良に携わりたい!

高校時代に生物部に所属しており、部活動の一環で観光牧場を訪れた際に、獣医師が牛に注射をしている様子を見て、産業動物獣医師という職業を知りました。それが高校2年次の夏で、その後、生物部の活動で鳥取大学農学部を訪問する機会があり、そこで共同獣医学科の存在を知り、鳥取大学への進学を決意しました。もともと食べることが好きで、食品メーカーの仕事などに憧れていましたが、高校時代のこれらの経験を通して、獣医師として「食」に携わる道もあることに気づいたのです。

入学後、印象に残っているのは、「臨床繁殖学」の授業です。実習では、牛や豚の生殖器の解剖や、大学附属農場の牛の妊娠計画を立てるなどの実践的な内容でした。どういうタイミングでホルモン剤を投与すると妊娠しやすくなるかなどを自ら考えて、スケジュールを立てます。実際に手を動かして体験することで、教科書を読んだ内容がしっかりと頭に入ることをここで学びましたね。

大学入学前は、産業動物獣医師について「牛を治す医者」というイメージを持っていましたが、入学後にその仕事の幅広さに驚きました。牛だけでなく、豚、羊、馬などさまざまな動物種を診るだけでなく、精子や卵子、細菌、寄生虫なども扱います。また、外部の実習を通して、農場だけでなく、保健所など行政機関で働く獣医師がいることも学びました。

卒業後、地元である兵庫県の公務員獣医師として働くことが決まっています。兵庫県が誇る「但馬牛」の育種改良に関われる可能性もあると期待しています。将来は、みんなが安心しておいしいごはんを食べられるような社会を支える獣医師になりたいと思っています。「食べることが好き」という受験生の方がいたら、ぜひ獣医師という未来像も選択肢に入れてほしいと思います。

INFORMATION

鳥取大学 農学部 共同獣医学科

住所│鳥取市湖山町南4-101(鳥取キャンパス)
TEL│0857-31-5365(共同獣医学務係)
アクセス│JR「鳥取大学前」駅より徒歩約3分
入学定員│35名
獣医師国家試験合格率│94.3%
主な就職先│農林水産省、地方公務員(鳥取県、兵庫県、岡山県ほか)、鳥取県農業共済組合ほか全国のNOSAI、全国農業協同組合連合会、水産研究・教育機構、日本中央競馬会(JRA)、ロート製薬、東レ、イオンペット、協同乳業、シード、微生物化学研究所、いなば食品、KMバイオロジクス、マイトリーほか

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